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BBS(クラシック音楽専用)


バッハを中心とするクラシック音楽についてどんどん書き込んでください。
お待ちしています。

目次
過去記事 <<(全1000件)>>

From Skunjp To at 2005 07/01 22:54 編集 返信

クレンペラーのロ短調ミサ

>ところで、最近は気候があまりにも不快なので、体調もあまりよくないし冴えません。
 辛い・・。音楽も聴かない日が多くなってきてます。

そうですか。大変ですね。

早く元気になって、いつものjuncoop節を聞かせてくださいね。(^-^)

今日は通勤途中でクレンペラーのロ短調ミサを聴きました。
テスタメントの合唱曲だけのやつですが、感動しました。

※無伴奏VNはズスケをぜひお求めください。最初は物足りなく感じるかもしれませんが
 聞き込むほどに凄い演奏です。

From juncoop To juncoop5@goo at 2005 07/01 20:12 編集 返信

今日の音楽

皆さん、こんばんは・・。やっと梅雨らしく、雨振りが多くなりましたね。湿気はきついが暑さはちょっとマシです。

skunjpさん

無伴奏ヴァイオリン、いろいろ聴かれてますね。私は以前から定盤ばかり聞いてまして、関心を以って読ませていただきました。

私の場合、やはりシェリングを第1に掲げるのですが、パールマン、ファン・ダール、クレーメルはいいですよね。
その他にアーヨ、スークなども聞いてます。グリュミオーとかミルシティン、シゲティ、ズスケが未聴ですね。

無伴奏はいつ聴いても、素晴らしいと思うバッハの器楽作品です。

ところで、最近は気候があまりにも不快なので、体調もあまりよくないし冴えません。辛い・・。音楽も聴かない日が多くなってきてます。


From Skunjp To at 2005 06/29 22:28 編集 返信

発作的無伴奏vn聞きくらべ大会

うだるような暑い日はクーラーをギンギンにかけて、バッハ無伴奏VNを聴くに
限ります。

以下、発作的聞きくらべ大会!

シェリング、グリュミオー、クレーメルなど評価の確定した本命クラスには今回あえて
触れません。

○木野雅之  日本フィルのコンマスです。力ずくな弾き方。フレージングに違和感。
         まさにエチュード・バッハ <演奏6点、録音7点>

○ 和波孝禧  まろやかな熟成を感じる。対位法的な描き分けが見事。人間的魅力と
        風格にあふれる。いつまでも聴いていたい。 <演奏8.5、録音9点>

○ 渡辺玲子  うまい。音楽のつながりが自然。情感が深い。テクニックが凄い。
         <演奏8、録音6 響きが多すぎる>

○ ハーン   ベラうま。さわやか。すっきりした音楽。現代的で健康的。
         かげりがない。<演奏9、録音7 乾いている>

○ テツラフ  バロック様式(楽器はモダン?)様式的にしっかりしている。細やかで情報量が多い。
         <演奏9,録音7>

○ 久保田 巧 クセのある音。フレージングがべったりしているのはナゼ?「塗り壁」様式。
          変化に乏しい。骨っぽい。<演奏7、録音9>

○ 久保陽子  一本芯が通っているが、やはり塗り壁様式。それなりに立派だが
          細かい情報量は少ない。<演奏7.5、録音8>

○ フェルナンデス 非常に遅いテンポ。静謐で瞑想的だが暗くならない。ハマル人はハマルだろう。
          ピリオド楽器による時代様式。<演奏8,録音8>

○ ポッジャー ピリオド楽器によるがバロック様式のワクにははまらない。これぞ芸術品。
          風格、完成度とも素晴らしい。重音のハモリが完璧。自然な息吹がある。
          情報量が極大。何より全体を貫く気品の高さに感銘。とにかく美しい
          演奏。<演奏10、録音10> 特選盤。    

※今までのSkunの10点満点はシェリング等の大御所を除くと、ズスケとファン・ダールです。

From juncoop To juncoop5@goo at 2005 06/27 22:28 編集 返信

最近は

皆さん、こんばんは・・。うだるような暑さが、苦しめる。

あまにも暑いので今日は少しバテました。皆さんはお元気ですか?

家で安らぐ音楽を聴いてます。人生に疲れたとき・・大袈裟ですが・・音楽で癒されたいですね。

モーツアルトとかフォーレの美しい声楽作品を聞いてます。


From juncoop To at 2005 06/26 15:35 編集 返信

クリスマスオラトリオBWV248



●バッハ/ クリスマスオラトリオ BWV248

フリッツ・ヴェルナー指揮

ハイルブロン・ハインリヒ・シュッツ合唱団/プフォルツハイム室内管弦楽団

ギーベル(S)ヘルマン(A)クレプス(T)マクダニエル(B)テレベシ(vn)アンドレ(tp)ピエルロ、シャンボン(ob)

1966年/ワーナークラシックス・エラート

ヴェルナーのクリスマスオラトリオですが、第一部冒頭合唱のアンドレのトランペットは抜群ですね。輝かしく温かい演奏で合唱もよい。ヴェルナーの演奏の魅力はフランス・ソリストの管楽器の素晴らしさだと思います。アンドレをはじめ、ピエルロやシャンボン、オンニュ、ラリュー、ランパル等素晴らしい顔ぶれが揃う。またヴェンツィンガー、バルヒェット、バウマン、アラン等のソリストが時々参加しているのも魅力です。この温かいオラトリオはやはり管楽器が物を言うのでピエルロらの木管の牧歌的な演奏がなんともいいですね。第2部冒頭シンフォニアはなんと優しい表現で荘厳なのでしょう。第19曲ソプラノ・アリアのギーベルはとても美しいですし、このヴェルナーの演奏は温かく優しい表現でなかなかお勧めかも。



From juncoop To at 2005 06/25 22:48 編集 返信

ヴェルナーのマタイを聴く

皆さん、こんばんは・・。今日の関西は30度を完全に越えて、猛暑でした。

私は、ヴェルナーのマタイを聴いています。


●バッハ/マタイ受難曲BWV244 

フリッツ・ヴェルナー指揮

プフォルツハイム室内管弦楽団/ハイルブロン・H・シュッツ合唱団

ギーベル(S)Gunther(A)クレプス(Evange) ケルヒ(Jesus) ウェデルマン(B)バルヒェット(vn) コッホ(gamb) ランパル、ラリュー(fl) ピエルロ、シャンボン(ob) アラン(org)

1958/ワーナークラシックス

ヴェルナーのマタイは、リヒターのような厳しさはないのですが、不思議と何回か聞きたくなります。安心して聞けるというのか、どこか馴染みやすいものがありますね。ロ短調ミサを最近連続して聞いたので、久々にマタイを聴いてみたくなりました。ケルヒのイエスはとても良い声で、気に入っております。ヴェルナーのロ短調ミサとヨハネはあまりお勧め出来ないのですが、このマタイはいいと思います。全体を聞いて思ったのですが、結構群集の合唱が激しい事を再認識しました。バルヒェットのヴァイオリン・ソロによるアルト・アリア「憐れみ給え」は泣けます。


つづく




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Reinhold Barchet (ラインホルト バルヒェット)
  1920年8月3日にシュトゥツガルトに生まれたヴァイオリニスト。1962年に交通事故で没す。
 ヴェルツンブルグの音楽院で学び、リンツのブルックナー管弦楽団を経て、1946年から1952年までカール・ミュンヒンガーによって組織されたシュトゥツガルト室内管弦楽団の第一コンサートマスターに就任、次にシュトゥツガルトフィルハーモニーの第一コンサートマスターになる。1955年からは南西ドイツ室内管弦楽団に移籍した。
 1952年にバルヒェット弦楽四重奏団を設立し、最初はドイツでリサイタル・放送活動を行い、東西ヨーロッパで知られるようになり、アメリカVOXによってモーツァルト全集等がレコード録音されるようになった。
 ソリストとしても活躍し、ドイツバッハゾリスデンのソリストとしてヴィンシャーマンとともに1962年に来日しているが、くしくもその年に亡くなった。
 それぞれの音造りは実直で一線の光のようにか輝きながら、かつ、楽曲全体をみわたせばエレガントな流れ・造詣・芸術を構築し奇跡的な演奏を聴かせてくれる。ここには緻密に計算されたアンサンブルとバランス感覚がある。


From juncoop To at 2005 06/25 08:50 編集 返信

今日の音楽

皆さんこんばんは・・。週末をいかがお過ごしですか?

シリーズ「ロ短調ミサ曲」まだまだ続きます。今後は、クレンペラー、ヨッフム第2回目、リリング、コルボ、ヤーコプス、ミュンヒンガーなどが登場する予定。
ツェリビタッケとシェルヘンは遠慮させていただきます。

しかし、今年は空梅雨で深刻ですね・・。この反動でまた台風がかなり来て大暴れするのではないかと心配しますね。去年も最初雨が少なく、台風で大雨連続という事になったような・・。

skunjpさん
私は結構ゴールウェイのフルートが好きでして、彼はカラヤンと大喧嘩してベルリンフィルを去ったらしいですね。彼がフルートを吹く時、目が左右に早く動くのが面白いです。

ロ短調ミサ曲については、nekonyaさん、montさんの研究成果も聞きたいですね。皆さんのロ短調ミサについてのご意見をお待ちしております。

この特集、ミサ曲ロ短調は、新たに「特集その2」に載せていきたいと思います。


From juncoop To at 2005 06/24 21:43 編集 返信

ミサ曲 ロ短調 BWV232 その4

カルロ・マリア・ジュリーニ指揮バイエルン放送交響楽団&合唱団/録音:1994年(デジタル)

キリエは、バイエルン放送だけにヨッフムの名演を思い起こすのだが、ジュリーニの場合はとても静かに始まる。最近の録音にもかかわらず、ジュリーニの演奏は、全く古楽器演奏の影響を受けておらず、レガートな演奏となっています。このスタイルは、ロマン的な演奏の流れを汲む、モノラル時代のスタイルなのかもしれません。静かな演奏ではあるが、重々しいというものではない。ただ大編成なのでそれなりの音の厚さがあります。静かで荘厳な演奏と言えるかもしれない。第2曲デュエットはアッサリした表現でとても聞きやすい。声質からして透明感のあるソリストで静かな歌い方が特徴で、叫んでるという感じがない。どちらかというと古楽器による演奏で聞くような静かな歌い方で美しい。オーケストラの弦も抑え気味である。キリエ第3曲合唱は、本来厳しい演奏を多く聴いたが、この演奏はとても優しく静かに演奏されている。全体的に抑え気味。あまり抑え気味にされると訴えが弱くなるのが辛いところ。 グロリア冒頭合唱はとても良いテンポでバイエルン放送響の合奏が素晴らしい・・。トランペット・アンサンブルの渋く籠もった響きをはじめ、合唱団が抜群である。とても重厚でヨッフムに迫るものがある。この第1曲合唱は絶賛に値する。こういう曲のティンパニの終わり方は、リヒター等はトリルで連打するのだが、ヨッフムやジュリーニは一打の全音符で終わるところが渋い。第2曲アリア、とてもゆっくりと演奏されていて温かい雰囲気が好ましい。第3曲合唱は、静かに始まりだんだんと音量を上げていくという演奏で荘厳な雰囲気を出している。とても重厚で合唱フーガが美しい。トランペットとティンパニのアンサンブルが高らかに鳴り、神々しい雰囲気をかもし出している。この表現は過去聞いた演奏で最も絶賛に値する。第4曲デュエットは、フルートが愛らしいのだが、まずまずの出来。第5曲苦悩の合唱はとても美しい合唱で、嘆いてるように聞こえる。フルート・ソロの寂しい響きが悲しく流れる。第6曲アリア、オーボェソロが印象的で歌唱も美しい。第7曲バス・アリアはホルンを伴う力強いアリアであるが、この辺はヨッフムとよく似た解釈である。注目するのは第8曲の最後の合唱で、テンポはちょっとゆっくりめながら、とても渋い演奏。決して爆発的ではないが、全体のまとめ方がとても良い。合唱フーガは少人数パートで最初はじめるためかとても澄んでおり、鮮明に歌詞が聞こえる。ゆっくりと重厚で堂々たる演奏である。合唱の扱いは、さすがジュリーニで大変上手い。クレード第1曲合唱、適度な速さで始まり、合唱フーガと弦が美しい。第2曲合唱もまずまずの出来。第3曲デュエットはオーボェと弦の響きがとても美しいのだが、オーケストラは少し抑え気味なのが残念。しかし歌唱は落ち着いた感じで好感が持てる。第4曲「マリアによりて」、ここは注目するところであるが、ジュリーニは静かに弱弱しく始める。これはこの人の特徴なのかもしれない。この曲全体に静かな表現はまるで祈るように聞える。そのため重厚さとか苦悩とかはあまりない。第5曲合唱「十字架につけられ」ラメントシャコンヌは、早めのテンポで歌われ、これはちょっとがっかりした。早めで軽く演奏されるために私が求めている十字架という受難の響きが欠けるからである。重々しく苦悩を歌い上げて欲しかった、残念! 第6曲合唱「3日のうちに蘇り」は力強く爆発的な演奏でとても良い。オケの響きが渋く、合唱も最高。激しさはあまりなく、ジュリーニは合唱自体をとても大切にした演奏で、オーケストラは抑え目にする。音の強弱のメリハリをはっきりとさせた演奏と言える。(中略)第9曲合唱、最初祈るように美しく歌われ、やがて盛り上がりに入るのだが、全体的に上手くまとめられている。トランペットアンサンブルの響きが素晴らしい。サンクトゥスは、とても重厚で荘厳である。ティンパニの叩き方が変わっていて面白い。オザンナも堂々たる演奏でゆっくりと歌われていて好感が持てる。(中略)アニュスデイ「罪無き小羊」はアルト歌唱がとてもいい。弦をもっと歌わせて欲しいと思った。総評として思うのは、ジュリーニの場合、とても丁寧な演奏をすると思った事。合唱の扱いはとても上手い。このミサに対して厳しさというより「祈り」というものを感じた演奏であるという事。1曲1曲に音を大きく響かせたり、小さく静かに響かせたり、メリハリをはっきりさせ、とてもロマン的な演奏だと思った事。合唱をオーケストラの音にもみ消されないように、細かい配慮をしている事。ちょっと神経質な解釈だと思うかもしれない。しかし、最後言える事は、このロ短調ミサ曲はとても美しい表現であると言えよう。過去の色々な演奏を聞いたが、この演奏はとても美しく響かせようとしていると言える。

From Skunjp To juncoop5@goo at 2005 06/24 00:05 編集 返信

文句たらたら

ヴェルナーのロ短調ミサですが、junさんのコメントに共感します。

美点もある演奏だけど、たとえばカンタータと比べてもかなり完成度が落ちるというか・・・

こんなことを言うのはいただいた人に悪いけど、まあ、正直な感想です。
(・・・さん、ごめんなさいです。でもE・バッハは素晴らしいです)

あれは何か収録時の制約があったのではないかと思っています。
曲による音程の不揃い、アインザッツの乱れが相当あります。

・・・ヴェルナーならもっともっと素晴らしくできたと思う。


さて、カラヤンのロ短調ミサは、良く聴いてないので何とも言えません。

・・・というか、ゴールウェイのフルートが僕はダメで聴き進めることができ
なかった。

ああなるとフルート協奏曲みたいで・・・。
それにフレージングとか様式感の部分でかなり受け入れがたい。
あんなにいい音を持っているのに本当にもったいない・・・

今日の僕は文句たらたらで済みません・・・(-_-;)ゞ

でもカラヤンは好きです。
マーラー、シベリウス、オネゲル、それにヴィヴァルディ・・・


ロ短調ミサはジュリーニに期待しています。

・・・明日、買おうかなー。

From juncoop To at 2005 06/23 21:25 編集 返信

ミサ曲 ロ短調 BWV232 その3

●バッハ/ミサ曲ロ短調BWV232

フリッツ・ヴェルナー指揮

ハイルブロン・ハインリヒ・シュッツ合唱団/プフォルツハイム室内管弦楽団

ライヒェルト(S)フェルナー(S)ギュンター(A)クレプス(T)ケルヒ(B)バルヒェット(vn)ラリュー(fl)ピエルロ、シャンボン(ob)オンニュ(fg)グライッスル(tp)

1958年(M)/ワーナークラシックス

ヴェルナーのロ短調ミサは58年録音でモノラルなのですが、録音状態はかなりよいです。室内管編成ですから、響きも軽めで爽やかな感じがありますね。キリエはさほど重くなく、聞きやすく優しい表現でもある。軽いといっても現在の演奏のようではなく、厚い音色であることは確かですね。特にキリエ第3曲目の合唱フーガは素晴らしい出来。グロリア第1曲についてはグライッスルのトランペットがもう少し上手ければ言うことがないのだが、時々音を外すような感はある。合唱はちょっと弱い感じもあり、もっと力強く歌ってほしいと思った。テンポはかなりゆっくりめである。第2曲アルト・アリアはバルヒェットのヴァイオリンが光る。第3曲合唱は録音のせいかもしれないが、パワーに欠け弱い。やはりこの合唱フーガは堂々たる演奏を望みたいところ。第4曲デュエットはラリューのフルートが愛らしく美しい。第5曲の苦悩の合唱はゆっくりと重厚に歌われ良い出来である。(中略)グロリアの最後の合唱は、力強いというよりは優しい演奏でヴェルナーらしい温かい表現、そのためか輝かしさとか爆発的な訴えは求められない。合唱も小編成なためか弱さはある。クレードは冒頭合唱からゆっくりとしたテンポで、オケも合唱もよく歌っている。第2曲合唱は元気なのだが少し乱れがある。第3曲デュエットはとても美しく良い出来となっている。第4曲「マリアによりて」の苦悩の合唱は弦がよく歌っておりテンポは少しはやめではあるが、合唱がいい。第5曲「十字架」も早いテンポで合唱が良い出来となっている。しかし苦悩を感じさせる重さが欲しいところ。第6曲「3日のうちに」はかなり激しい演奏で今までの演奏がウソのように感じる。爆発的な喜びを表現し、トランペットも輝かしい。(中略) アニュスデイは軽めに弾かれているが、その苦悩は十分に伝わる演奏。アルト歌唱がかなり良い。ヴェルナーのミサは全体的に小編成で大編成のオケに比べて低音の重厚さとか迫力とかに欠けるのは確かである。やはりヴェルナーらしい優しさを感じる演奏である。この演奏に厳しさや緊張感を求めるには無理がある。録音も古く、当時の演奏技術を思うと現在の演奏よりはいささか聞き劣りもするし不満があることは否めない。



つづく


From juncoop To at 2005 06/22 21:40 編集 返信

ミサ曲 ロ短調 BWV232 その2

●バッハ/ミサ曲ロ短調BWV232

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/ウィーン楽友協会合唱団

ヤノヴィッツ(S)ルートヴィッヒ(A)シュライアー(T)カーンズ(Br)リッダーブッシュ(B)

1974年/ドイツ・グモフォン

この演奏が褒められたのは聞いたことないんですが、ちょうどカラヤンとベルリン・フィルが最高峰にあった時代の録音なので、そういう意味では聞くに値するかもしれない。しかし「カラヤンはバッハに近づく前に、手元に引寄せた感がある」と言われることは否めないかもしれない。キリエからして、かなり美しいアンサンブルで、カラヤンはまるで音楽を川が流れるようにレガートに滑らかな演奏をする。楽友協会の合唱の上手さは抜群であり、とても美しいと言えよう。ここにはリヒターが表現するような強烈な叫びとか悲痛さとか、訴えや緊張感といったものは欠けると言える。第2曲デュエットについても、ヤノヴィッツとルートヴィヒという最高の歌唱で美しいのは確か。第3曲合唱フーガ、これについてはカラヤンの毒牙もなくまともな演奏で、自然に滑らかで美しい演奏である。続くグロリア第1曲トランペットを伴うベルリンフィルのアンサンブルは見事なもので、さすがである。ただ淡々と演奏している感じもあるが。というのも、どこを訴えたいとか強調したいとか、ある種の訴えがどうも感じられないという不満がないでもない。間というものがないのである。上手いのであるが、間とか息継ぎとかがなく、ただ続けて演奏してるだけという感じ。この表現力はあまり豊かとは言えない。第2曲アルトアリア、さすがルートヴィヒの歌唱だけに美しい。グロリア第3曲合唱、とてもゆっくりと荘厳に演奏されていて、合唱の素晴らしさに感動する。こういう曲についてはカラヤンは本当に本領を発揮し聞き手を感動させる。こんな美しい演奏は初めて聞いた。第4曲デュエットはフルートと弦とコンティヌオのピッチカートによる演奏で愛らしくBWV191にもある曲。この曲を聴いてるとまるでオペラを聴いてるように美しく表現されている。第5曲合唱は、苦悩を感じるが、これもカンタータからの転用。カラヤンの演奏は静かに苦悩を歌う。フルートの演奏がとても印象的である。(中略)第8曲合唱、さすが輝かしく力強い演奏で、合奏力は抜群である。合唱も上手い。カラヤンは全体的に抑え気味でヨッフムのような凄まじさがないのがちょっと残念である。ヨッフムの演奏はとても胸に迫ってくるものがあったのだが。美しく音楽を響かせようとするカラヤンの技なのかもしれません。クレード第1曲合唱、この演奏はゆっくりめで力強い。弦がよく歌っており、素晴らしい表現。第2曲合唱もテンポがよく、トランペットの上手さが光る。第3曲デュエット、歌唱の美しさがやはり素晴らしい。第4曲合唱「マリアによりて人となり」これもカンタータからの転用ではあるが、この苦悩を歌う合唱は毎回感動する。カラヤンの演奏はとても美しく、オペラを聴いてるようである。荘厳に静かに歌われる。第5曲合唱「十字架につけられ」はBWV12でも知られるが、第4曲と同じゆっくりと重厚なテンポで演奏されるのが多い中、カラヤンの場合はなんと力強く早いテンポで演奏され度肝を抜く。こんな演奏ははじめて聴いた。今まで聞いた第5曲で一番テンポが速く、強烈な訴えを感じた。これは凄い演奏でアクセントも強めの表現。第6曲合唱「3日のうちに甦り」は第5曲とは対照的に輝かしく力強い喜びに満ちた曲であるが、カラヤンは淡々と演奏する嫌いがあってもう少し強弱が欲しいところ。しかし合奏と合唱の扱いはさすがに上手い。(中略)サンクトゥス第1曲合唱は、とてもゆっくりと重厚に演奏されていて感動する。第2曲オザンナもまずまずの出来でテンポがよく力強い。(中略)アニュスデイのアルト・アリアはBWV11でも名高いが、カラヤンの場合とてもゆっくりと演奏し、少し間延びした感がある。カラヤンはマタイについてもアリアを非常にゆっくりと演奏するため間延びするという欠点がある。それが良いか悪いかは聞き手の好みでもあるが。このアニュスデイはルートヴィヒの歌唱が素晴らしい、しかしテンポがかなり遅く、重くなる感じが聞き手を辛くするかもしれない。総評として、カラヤンのミサロ短調はまずまずの出来であるのだが、この演奏を好んでもう一度聴こうという感じがしないのはなぜだろう? カラヤンの美学に貫かれたミサロ短調は我々聞き手が求めるバッハの音楽ではなく、カラヤンのミサロ短調となっているためだろうか・?


つづく

From Skunjp To at 2005 06/22 22:11 編集 返信

西山まりえとレオンハルト

西山さんの使用楽器はもちろんバロックタイプです。

詳しくはミートケというジャーマンタイプ。

これは今のところ僕が一番気に入っているフランス組曲のCDです。

ただし、ヴァルヒャに匹敵する価値があるかというと、僕にはわかりません。

そもそも僕は決定盤を決めて、それを中心に聴くということをしません。

むしろいろいろな演奏のオイシイ部分、その演奏でしか味わえない部分を
あれこれ楽しむ聴き方をしますので。

つまり西山さんは、「旬」というわけです。
現在最も好感の持てる演奏です。明日のことはわからない(^^;)


ところでレオンハルトですが、僕もフーガの技法、ゴルドベルク変奏曲辺りは
もの凄く好きなのですが・・・フランス組曲には魅力を感じない。

楽器の響きが魅力ないですねー。(ミートケのコピー)

ちなみにフーガの技法等の使用楽器は、スコブロネックです。

おおむねレオンハルトは昔の方が良いと思います。

「リズムの張り」が違うんです。

アンナ・マグダレーナの音楽帖などは凄いリズムの弾みです。




From juncoop To at 2005 06/20 22:42 編集 返信

フランス組曲

皆さん、こんばんは・・もう暑過ぎて、バテます・・。エコスタイルが流行るのはいいのだが、会社で28度設定は本当になにを考えているやら・・。仕事する気うせますね・・。

ところで、フランス組曲・・とても愛らしい、バッハがとても幸せだったケーテンの作品ですが、レオンハルトの演奏はちょっといただけません。
レオンハルトは、ゴルトベルク(HM)やパルティータ(EMI)はとても素晴らしい演奏で、絶賛しますものの、フランスやイギリス、平均律となるとそうはいきませぬ。

テーマとなっているフランスは、やはりヴァルヒャの教科書的演奏がやめられませぬ。

ところで、レオンハルトのフランスは聞けないと、言わしめる、西山さんの演奏・・・これは注目しますね。レオンハルトのゴルトベルクで感動していた私ですが、鈴木さんのゴルトベルクはレオンハルトを越える感じもありました。

ところで、西山さんの使用楽器はもちろん古楽器ですかね?


突然ですが、ヘルマン・シェルヘンについて、再度検証したいと思う今日この頃・・。

ロ短調ミサシリーズも当分続きます! あまりにも暑いのでヘンデルの水上の音楽でも聞きたい気分ですけどね・・。




From Skunjp To at 2005 06/19 23:09 編集 返信

画期的なフランス組曲

奥様とケンカ?・・・

早く仲直りできますように(^^;)


さて、西山まりえさんです。凄い美人です。(・・・おっと奥様には内緒です)
http://www.alquimista-mr.com/marie/profile.htm

バーゼル・スコラカントルムを卒業されて、アントネッロをはじめ、すでにあちこちで
活躍されています。

初期バロックが中心だったのですが、今回バッハに挑戦!

いや〜びっくりしましたねー。

何と蠱惑的なバッハであることか!

じっくりと遅いテンポに乗せて、耳元でじんわりかき口説くようなルバート。
もう、たまりません。

これを聴いていて、はてどこかで聴いた響きと思ったら、それは吉野直子さんの
バッハでした。

吉野さんは言わずと知れたハープの世界的巨匠!

西山さんの演奏には、何かハープにとても近い感性を感じたのです。

つまり何というか、チェンバロのシャリシャリした質感ではなく、音と音とが響き合い、
空間に立ち昇っていくような「ハープ的感覚」があるのです。

それもそのはず、西山さんはチェンバリストであると同時に、ルネサンスハープの名手
でもあるのです。

その彼女が、たぶんハープでつまびいたであろうバッハのフランス組曲を、チェンバロ
に移し替えて再現したのではないかと思います。

それが特に緩徐楽章で生きており、今まで聴いたことのないような魅惑的なバッハに
なっているのです。

ここが「画期的」と感じたゆえんです。


(はっきり言って西山さんを聴いたらレオンハルトは聴けなくなりました(-_-;)ゞ

From juncoop To at 2005 06/19 13:48 編集 返信

最近の演奏

皆さん、こんにちは・・。最近は日本人の演奏家によるバッハもいいのが出てきましたね。鈴木さんをはじめとするバッハ演奏家。

今日は、ヨメと家の事で大喧嘩しながら、コープマンの平均律Book1を聞いてます。

skunjpさん西山まりえですか? 初耳・・。曽根麻矢子 なら知っておりますが・・・。

フランス組曲は、ヴァルヒャとホグウッドで聴いておりますが、その西山まりえのフランス組曲とはどんなものでしょうね?

フランス組曲は、特に5番と6番が好きですね。


From Skunjp To juncoop5@goo at 2005 06/19 00:29 編集 返信

西山まりえ

今日はアレルギーで病院にいったりレッスンしたりで忙しかったです。

その合間にミュージックバードからDATに留守録した西山まりえの新譜、フランス組曲を、
MDに落としながら聴きました。

これは画期的な演奏です!


どこが画期的かというと、それはまた明日・・・(^^;)


イカ、うまそうですねー・・・

From juncoop To at 2005 06/18 21:05 編集 返信

ミサ曲 ロ短調 BWV232

●バッハ/ミサ曲ロ短調BWV232

オイゲン・ヨッフム指揮 バイエルン放送交響楽団/合唱団

マーシャル(S)テッパー(A)ピアーズ(T)ボルイ、ブラウン(B)

1958年 ミュンヘン・ライヴ /フィリップス

キリエの冒頭の叫びのような合唱がとにかく激しい!これは悲痛な叫びのように聞こえ、続くゆっくりと荘厳な合唱フーガ。この部分の通奏低音とバスのパートが流れる時、一種の恐怖のようなものを感じます。深くて重厚で悲痛な音楽がただ流れる。
第2曲デュエットのイエス・キリストよ憐れみ給えは、冒頭とは対照的にとても心が和む美しい音楽。主よ憐れみ給えについてはバッハは1曲目3曲目とも厳しい音楽としたが、イエス・キリストについては優しい音楽をつけました。素晴らしい! イエス・キリストは信者にとって慰めであることを表現したかったのでしょうか? グロリアは、カンタータ第191番から転用されたものですが、いつ聞いても輝かしく威厳に満ちた音楽ですね。ヨッフムは大編成のオーケストラを見事に演奏させています。こんなに素晴らしくまとまった演奏もあまり聴けない。グロリア第3曲合唱は、ミサ終曲にも使用されているが、カンタータ第29番の第2曲合唱を転用したもので、この音楽も威厳に満ちた音楽ですね。(中略) そしてグロリアでも感動するのが、最後の合唱で、この野山を駆け足で行くような音楽は、カンタータ第191番の最終曲の転用でもあります。この曲でヨッフムの演奏は凄まじい緊張感と熱演が伝わり、この絶頂に達した表現は聞き手を感動させざるを得ません。クレドの冒頭も熱演で渋いトランペットとティンパニの響きの素晴らしさは最高ですね。続くデュエットがとても優雅で素晴らしい! 続く、このミサの中核とも言うべき、3曲・・・「マリアによりて人となり」「十字架につけられ」「3日のうちに甦り」・・これらの音楽の重さ、悲痛さ、輝かしさ・・ただ感動するばかり・・。ラメントシャコンヌ、カンタータ第12番から転用された「十字架につけられ」の苦悩と重さはマタイに匹敵し、いやマタイ受難曲より重い苦悩が表現されていますね。そして「3日のうちによみがえり」で、爆発的な輝かしさで復活を歌います・・。この対比はさすがバッハです。




つづく

From juncoop To at 2005 06/18 14:54 編集 返信

続、今日の音楽

今日は、古楽器の気分なので、コレギウムアウレウム合奏団や、ラストラヴァカンツァ・ケルンの演奏を聴いてます。

●バッハ/管弦楽組曲第1番第2番

有田正広(fl)ラストラヴァカンツァ・ケルン

1994年/デンオン

この1番なんですけど、とてもいいですよね。この組曲1番は古楽器がとても合う曲で、優雅です。ラストラヴァカンツァ・ケルンの演奏はとても早めのテンポなんですけど、このオケは最近ヤーコプス指揮によるバロックオペラの演奏を担当したり活躍してますね。

一方、コレギウムアウレウムは相変わらず、ブランデンブルク全曲が私のお気に入りで、かなり聞いております。といってもほとんど、魚をさばきながら、ながら聞きしているのですが・・。


さて、ジュリーニは引退後とは言え、死去されたというのは衝撃でしたね。まだ活動しているのかと思っていました。来る6月22日は彼のロ短調ミサ曲の2回目の録音(BRSO)が再発され、ぜひ聞きたいと思います。ジュリーニの話題が出ていただけに、惜しまれる・・。ジュリーニのミサは、1回目の録音をフィルハーモニア管弦楽団と行っていましたが、2回目のバイエルン放送との録音のほうが良いらしいです。バイエルンのミサbと言えば、ヨッフムの録音がありましたが、はたしてジュリーニはヨッフムを越えるのかどうか、楽しみです。

ところで、昨日は、イカにたびたび墨や潮水を顔にかけられ、散々どしたえ・・。


From juncoop To juncoop5@goo at 2005 06/18 12:56 編集 返信

今日の音楽

皆さん、こんにちは・・。お休みをいかがお過ごしです?
関西は梅雨に入ったのにもかかわらず、とても暑いです。

昨日は、代休をとりまして、友達と福井県に船釣りにいきました。 真鯛の小さい(チャリコ)を7匹、アジ1匹30cm、スルメイカ24匹、マイカ10匹(内1匹は41cm)という成績。今晩は、鯛の塩焼き、煮付け、アジの焼き、スルメイカ焼き、マイカ刺身と、ヨメは大変だと思います。釣りは楽しいですが、終わったあとが疲れる。魚のあと始末もありますし・・。

家庭菜園のほうは、プチトマトが赤くなりだし、ピーマンもそろそろ取れています。シソ、バジルも葉が茂りだし、畑仕事も忙しいです。新たに、落花生、サンド豆、カボチャの苗も植えました。どうなることやら・・。


★skunjpさん
※バッハ/音楽の捧げ物  バウムガルトナー、アーノンクール、アールグリム junさん、これは2年前にCDで出ましたねー。

なんですって? 出てたのですか、しまった・・島倉千代子・・。特に6声のリチェルカーレは、アールグリムがチェンバロで演奏しており、あの重たい演奏が忘れられませんね。また出ませんかね?




From skun To at 2005 06/21 11:20 編集 返信

★★★ あなたが再発を希望するアイテム 10選 


junさんのカキコを企画化しました。

Skunの場合・・・

1.音楽の捧げ物  レーデルのモノラル

    ※ステレオよりさらに良い!

2.アルヒーフ サンプラー Vol.1

    ※サンプラーだけど僕のバロック熱に火を付けたLP。
     
     修道院の鐘の音ではじまります・・・

     随分前にサンプラーCDになったが手に入れることが
     できなかった。
     
     ・・・それ以来ずっと探してます。

     そうだ、この機会に呼びかけちゃおう!

     アルヒーフサンプラーCD Vol.1を持っている方!

     譲ってください(^^;;

     あるいは、MDに録音してください。

     お礼はいたします。
      

・・・僕はとりあえずこの2つで良いです。


※バッハ/音楽の捧げ物  バウムガルトナー、アーノンクール、アールグリム

 junさん、これは2年前にCDで出ましたねー。

From Skunjp To at 2005 06/18 09:18 編集 返信

ジュリーニ逝去!

91歳って、相当な歳だったんですね。
・・・ロ短調ミサを聴いて故人を偲びましょうか。


さて、昨日ラミーンをgetしました。

バラですが、36番、57番、65番の一枚物(中古)
古めかしいと思いきや、とてもしっかりした演奏でした。

特に感心したのはトーマス合唱団のヴィヴィッドな歌声!
発声は少々ナマですが、それを補って余りある生命感がある。

(ラミンはモテットを持っていますが、カンタータより落ちます)

ソプラノソロも良かった。ギーベルとあと一人、成人女性。
このシリーズは少年と成人ソロが混在するんでしょうか?

ヴァイオリン・ソロもとても音楽的。
クレジットはなかったけれどボッセかなー?

・・・オーボエがやや下手でした(^^;;

でも、全体的にラミンのカンタータは一聴の価値があると思いました。

あの時代のドイツ正統派カンタータ演奏というものが味わえます。

ラミンの演奏はヴェルナーより厳しく、融通が利かない面がありますが、
たとえば頑固な職人が作る、噛めば噛むほど味の出る黒パンのようです。

それはかけがえのないもの。
・・・これは買い!

   (・・・しかし、財源はどーする? :−)


junさん、じんましんはどうですか?
早く良くなると良いですねー。

僕の場合は鼻炎です。
時に、仕事にならないほどクシャミが出ます。

ストレス? ・・・ありません。 すみません。(^^;;

From juncoop To juncoop5@goo at 2005 06/16 09:36 編集 返信

ジュリーニ氏死去

ミラノ・スカラ座で指揮、ジュリーニ氏死去

 【ローマ=藤原善晴】イタリアのANSA通信によると、イタリアの名指揮者、カルロ・マリア・ジュリーニさんが14日、北部ブレシアの病院で死去した。91歳だった。死因は不明。

 1914年生まれ。ローマのサンタ・チェチーリア音楽院でビオラを学び、44年に指揮者としてデビュー。その成功でローマ放送交響楽団の音楽監督に就いた。53年にはオペラの名門、ミラノ・スカラ座の首席指揮者に就任。後年は、ウィーン交響楽団やロサンゼルス・フィルの音楽監督などを務めた。交響曲やオペラに優れた録音を残した。

 緻密(ちみつ)な構成感と明快な歌い口が解釈の特徴で、演奏曲目を自信ある作品に絞るなど完全主義者の側面もあった。晩年はじっくり丁寧な音楽作りを聴かせた。

 98年に引退を表明してからは、ミラノの青年オーケストラの指導などに当たっていた。日本には60年に初めて訪れ、本格派として人気があった。
(読売新聞) - 6月16日2時33分更新


From juncoop To juncoop5@goo at 2005 06/15 20:21 編集 返信

今日の音楽

皆さん、こんばんは・・。今週末は海釣りに出かけます。
今回は、半夜のイカ釣りがメインで、スルメイカとマイカが期待出来そう。

skunjpさん
アレルギーですか? 仕事のストレスから来ているのでは? 私も以前、帰宅するとジンマシンになり弱ってました。サタンがヨブに試練を与えたように、試練なんですかね? 早く回復することをお祈り申し上げます。

ラミンのカンタータ第12番と第43番は皆さんにぜひ聴いていただきたい演奏ですね。
トマスカントルの演奏は、ラミン、マウエルスベルガー、トーマスと揃いましたが、ロッチェは部分的に持っているのみ。ロッチェのバッハ集も安価で再発されることを期待しますね。

ところで、過去LPで出ていた演奏で、まだまだ再発されていない名盤がありますね。私が思い出す録音でも以下のものがありました。特にエラート、フィリップス、アルヒーフは、再発してほしい名盤がたくさんあります。

●エラート

バッハ/管弦楽組曲全曲  パイヤールのモノラル

バッハ/チェンバロ協奏曲全曲  ヴェイロン=ラクロワ、パイヤール

ヘンデル/オルガン協奏曲  アラン、パイヤール

ヘンデル/水上の音楽クリュザンダー版 パイヤール

ヘンデル/合奏協奏曲作品6全曲 パイヤール

コレルリ/合奏協奏曲作品6全曲 パイヤール

バッハ/カンタータ第54番他 パイヤール

テレマン/協奏曲集 レーデル

バッハ/カンタータ集 レーデル  モノラル

バッハ/マニフィカト  リステンパルト

バッハ/シンフォニア集 アラン、パイヤール

バッハ/チェンバロ作品全集  ルージィチコヴァ

●フィリップス

バッハ/管弦楽組曲2番3番 マゼール

バッハ/ブランデンブルク協奏曲 マゼール

バッハ/トリプルコンチェルト  ボッセ

バッハ/音楽の捧げ物  バウムガルトナー、アーノンクール、アールグリム

バッハ/フーガの技法  レーデル

●アルヒーフ

バッハ/世俗カンタータ集 トーマス指揮 聖トマス教会Cho

バッハ/トリオソナタBWV1036〜1039  MAK

バッハ/カンタータBWV21,39,105他  レーマン

ヘンデル/歌劇ジュリアス・シーザー  リヒター




From skunjp To juncoop5@goo at 2005 06/15 19:38 編集 返信

43番、キリ番

junさん、皆さん今晩は。

今日はアレルギーで調子悪いです。

ラミンの43番ですかー。聴きたいですねー。

それはそうとカウンターが限りなく10000に近づいていますね。

キリ番ゲットは誰の手に?(^^;)

From juncoop To at 2005 06/13 21:52 編集 返信

ラミーンな話 その3

ラミンの演奏で、感動するのは、特にカンタータ第12番。

この12番は名曲であることは事実で、数多くの演奏がありますが、とりわけラミンの深い深い演奏にはただ感動するばかり・・。

冒頭の嘆きのシンフォニアと第2曲のラメントシャコンヌ合唱・・。この第2曲を聴くと、ラミンのロ短調ミサ曲を当然聴きたくなります。どこかに録音が残っているはずなのですが。

この十字架につけられ・・の合唱の素晴らしさは皆さんご存知なのですが、ラミンのまさに十字架につけられ・・という受難の重さを表現したこの演奏の素晴らしさは、果たして他の演奏で聴けるのかどうか・・。それほど感動しますね!!!
とても重厚で、深い。聞き手の胸に迫り、心をえぐられるような表現で、恐ろしくなります。私がラミンの演奏を「恐るべき」というのは、この演奏から来ています。


From juncoop To at 2005 06/13 21:32 編集 返信

今日の音楽

皆さん、こんばんは・・。関西は梅雨入りしたものの今日は真夏に近い暑さでした。しかし夜は涼しいので、この砂漠のような温度差は体に悪いです。

nekonyaさん
お久しぶりです。ギーベルのソプラノはいいですね。とても美しいアリアで、マウエルスベルガーやヴェルナーのカンタータでも感心しております。ラミンのカンタータはとても好きですね。特に聞いていただきたいのは、カール・リヒターがチェンバロで参加している、カンタータ第43番の凄まじい演奏をぜひ聴いていただきたいです。

montさん
ラミンのマタイを手に入れられましたか!さすがマタイ研究家!それはたぶん、ラミンが指揮したヘッセン放送交響楽団のものですね? この演奏 実は私も欲しいと思っているものです。ラミンのヨハネは聖トマス教会とLGOの演奏で聞いているのですが、リヒターと比較すると胸に迫るのは、やはりリヒターの演奏なんです。ラミンは少し訴えが弱いという期待していたよりガッカリしたものが有ります。それは冒頭合唱の訴えの弱さですね。しかし貴方が言うようにマタイにおいてはリヒターを越えているというのであれば、ぜひ聴きたいものです。リヒターのマタイは特別のものでそれに対抗するものは、クレンペラーかレーマンではと思っていたのですが、まだまだリヒターを越える演奏があるかと思うとぜひ聴きたいものですね。

skunjpさん
ラミンのヨハネは、正直とても期待していたのですが、私はやはりリヒターをとってしまいます。というのもラミンのヨハネはリヒターよりは少し弱い感じがありました。マタイはリヒターとヴェルナーを好んで聞いております。ラミンの強烈な訴えをヨハネに期待していたのですが、残念です。ラミンの凄さは、カンタータ第43番に代表されるのではないかと思ってしまいます。それほどラミンの43番は凄いものがあります。

その他現在、ラミンの演奏はアルヒーフからバッハのモテット集が出ていますね。


【今日の音楽】

最近、やはり古いバッハの演奏を聞くことが多いですね。
レーマン、ラミン、シェルヘン、クレンペラー・・・。

レーマンはマタイ受難曲の演奏中か休憩中に突然の心臓発作で急死した指揮者で、とても惜しまれてなりません。アルヒーフは、レーマンの演奏で、バッハのカンタータを数多く録音する予定だったのです。葛の葉さんのHPでもご紹介があるように、カンタータBWV4,21,39,105の演奏がありますが、本当はもっと録音するはずでした。残された数少ないこれらの演奏はとても感動するのは事実です。それだけにレーマンにはもっと長生きしてカンタータを多く残してほしがったですね。レーマンにはマタイやクリスマスオラトリオの録音も残ってますね。レーマンの死によってアルヒーフのバッハ作品の録音はリヒターに引き継がれることになります。

アルヒーフでもリステンパルトがBWV56,82など録音してますが、リステンパルトについてももっとカンタータを録音してほしかった指揮者ですね。リステンパルトはエラートにマニフィカトを録音していましたが、廃盤であります。CD化されるといいのですが。


From mont_54 To juncoop5@goo at 2005 06/13 19:22 編集 返信

本日はお日柄も良くて、

みなさんこんばんわ。そして・・・

nekonya さん、随分とお久しゅうございます。
私の再就職ではご心配をいただき、誠にありがとうございました。

今月から新しい職場に出ておりますが、前とは違い、とても平和的な雰囲気の所で、
昼休みなどに、持歩いているMDでバッハを聴いていると、とても心が安らぎます。
以前の殺伐たる職場ですと、ストレスからの逃避を求めて・・・という感じでした。
人間50を過ぎて「心を害してまで耐える事に何の美徳が?」と思ってしまいます。
もっとスロー・ライフに、自分をいたわってやらないと。(皆さんはどうですか?)

「ルーシンクは世界最速ではない」ですか〜、さすがは幅広く研究なされている
nekonya さんです。(仰るとおり、音響には非常にこだわっていますね〜)
言い訳になりますが、私など仕事でシステムに携わっているせいか、こういった
データの比較検討は、私生活の場では生理的に拒絶する体質のようです。(嘲)

(と言いながら)話変わって、
ラミーンのマタイですが、一応計測してみますと約3時間20分でした。これだと
クレンペラーの同3時間45分には及ばないものの、かなりの長丁場ではあります。
(ルバートも効果的に用いていますが、基本的にはインテンポなんですよね)

またソプラノ・ソリなど、かなりピッチを(上下に)外した歌唱になっていますが、
これも「情感あふれる余り」の感が伝わって、全然気になりません。それどころか
むしろ聴いている私の方が、涙があふれてきます・・・(まったくエグい演奏です)

ついでに、
ラミーン・マタイには、別にBWV.4「キリストは死の縄目に〜」がカップリング
されており、これがまた堪らなくいいですね。

From Skunjp To juncoop5@goo at 2005 06/13 15:25 編集 返信

ラミーンな話 2



>ところで、skunjpさん、ラミンのカンタータのソロ歌手の出来ですか? 
ん・・・なんとも言いがたい・・。ソプラノやアルトは少年だけにぎこち
ない歌であることは、否めない。しかし天使の声であることは確か・・。

そーですか。junさん、私はあれから早速、ラミンのヨハネ受難曲を聴きました。
montさんのマタイご報告もあったことだし、僕も感想を書きます・・・

それで、ウン、結構感動しましたねー。

特に良かったのは最盛期のヘフリガーの福音史家とアリア、みずみずしい感情
移入が素晴らしい。

有名なバスアリア(リュート付き)の後の、これまた有名なテノールアリア、
3連符で「ターリラ、ターリラ・・・」がとりわけ良かった!

聴いたことのないような遅いテンポでじっくり歌われており、いつもは個人的に
やや苦手なこの曲が、とても感動的に聴けました。

それからバスアリア担当のハウスマンという人がまた良いです。

合唱もひたむきさが素晴らしく説得力があります。
現代にはありえないスタイルですが、逆に現代は何か大事なものが抜け落ちてい
る感じがしました。

この後で、最近はまっているフェルホーフェンを聴きましたが、落差にびっくり!
後者がこの世ならぬまでに美しく耽美的に響きました。
まるでモンテヴェルディのマドリガーレを聴いているようでした。

でもラミンの時のような手応えはなかった。
それは何か人間が「生きている」という感覚でしょうか。


※バッハの話題じゃないですが、ヨッフムのブルックナー5番を聴いて、やっと
 この曲の終楽章の凄さがわかりました。最後のユニゾンのところで、感動の
 あまり体がエビぞってギューンと硬直してしまいました。

 音楽を聴いてこんな状態になったのは我が人生50年で初めて・・・(^^;;

From nekonya To juncoop5@goo at 2005 06/13 01:08 編集 返信

ラミンのカンタータ

juncoopさま、みなさま、ごぶさたしております。
mont_54さま、再就職おめでとうございます。
信じるところを貫くためには変化を恐れないmont_54さまの勇気、尊敬いたします。

さて、juncoopさまの書き込みを拝見して、nekonyaも早速渋谷のタワーレコードに走ってしまいました。
はい、しっかりゲットいたしましたとも!ラミンの12枚組み!

合唱の声などは、最近の演奏に比べると磨かれていません(え!ソリストもですって?(^_^;;)が、なんともおおらかかつ骨太で、ディープなバッハリスナーのみなさまの中には、郷愁に似た思いをお感じになる方もいらっしゃるのではないかと思います。

実はnekonyaは、まだ最初の2枚しか聴いていないのですけど、BWV57の2曲のソプラノアリアにアグネス・ギーベルさんなどが登場したりすると嬉しくて思わずドキドキしてしまったりします。
決して飛びぬけた声や技巧があるわけではないのですが、この曲の深く重い内容が、過度に深刻にならずに、それでいて素朴な真摯さを失わずしなやかに歌われるのを聴くと、やはり時代を代表するバッハ歌いだったのだなとあらためて思います。
ギーベルさんは、この曲、ヴェルナーとも録音しているのですが、
このラミンとの録音では、そのときよりもずっと若く初々しい声が聴けます。
あと10枚、聴きとおすのは大変ですがゆっくりと楽しむつもりです。

>mont_54さま
Leusinkの新しいマタイ、nekonyaも聴きました。
なんと、3度目の録音ですよね。
残響豊かな録音(豊か過ぎるほど)と福音史家、イエスに人を得て、とても美しい演奏に仕上がっていると思います。
CD屋さんの宣伝文句では世界最速との触れ込みですが、nekonyaの手元のデータによると、マックスとグッドウィンの方がほんの少し速いようです。(^_^;

From mont_54 To juncoop5@goo at 2005 06/12 10:44 編集 返信

ラミーンな話

新曲騒ぎで、お話の腰を折ってしまいましたが、
最近僕もラミーンのCDを入手しました。

●BWV.244 マタイ受難曲 \2930
信じられない廉価ですね。当然、録音は古く52年のフランクフルト。
リマスタリングですが、恐らく「板(盤)起こし」というやつでしょうね。
(時おり針が飛ぶような瑕疵が現れる)・・・しかし・・・

こ、これは凄い演奏ですね〜。(マタイ観が根底から覆される)
リヒターがトーマス・カントールの後任をビビッたのも納得します。

テンポは、ほぼリヒター盤といい勝負でしょう。
最近の古楽慣れした耳には遅く感じますが、これはまるで、時間軸という
宇宙の法則を意思の力で引き寄せるかのような、有無を言わせぬ凄さ!

もう少し聴き込んでからでないと、迂闊な感想は言えません。
随所にリヒター盤を超えるものを感じます。

とにかく、凄い音源が残っていたものです。